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赤ちゃんのアレルギー

2008年06月20日

 アレルギーで悩む人は国民の30%を超え、社会でも大きな問題となっています。実際、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんも増えていますし、湿疹の全く無い赤ちゃんのほうが珍しいぐらいです。

 しかし、湿疹イコールアトピー性皮膚炎と心配されるかたが多いですがそうではありません。湿疹で来られる赤ちゃんのほとんどは、乳児性の湿疹です。赤ちゃんは皮膚が薄く、バイ菌がくっつきやすく、食後のよだれがついたりなど、ちょっとしたことで、すぐ皮膚が赤くなります。
 そこで、治療として、まず第一に皮膚を清潔に保つことが大事です。
濡れティッシュで拭くよりも水洗いのほうがきれいになりますし、お風呂に入ったときに体脂の汚れを落とすために少しのセッケンをつけて洗ったほうがきれいになります。お母さん方が寝る前に洗顔セッケンで汚れを落とすのと同じと考えてもらうとよいと思います。
 それでも、いっこうに改善しないとき、第二段階として軟膏塗布をおこないます。
軟膏は、保湿剤中心で、皮膚炎の強いときは必要最小限のステロイド軟膏は悪くないと思います。
 
 アトピー性皮膚炎の湿疹の特徴は、一度でると消失しないで居座る傾向があります。
好発部位は顔、四肢屈曲部が多くみられます。月齢と共に増悪の傾向があります。
家族にアレルギーがあって、持続する湿疹のある場合はアトピー性皮膚炎が疑われます。
生後早期よりアレルギーの専門医に定期的に見せて経過をみる必要があります。経過の過程でアレルギー検査の実施時期が決まります。
 また、以前は湿疹がなかったのに卵をたべたり、ミルクを飲んだりすると湿疹がでた赤ちゃんは、食物アレルギーの疑いがあります。気軽に相談してください。
乳児期のアレルギーは、最初、食物に対して起こってきます。過敏性の高い食物としては、卵、牛乳、大豆が最も高く、三大アレルゲンといわれています。乳児期終わり(1歳頃)より大人のアレルギーと同じ様にダニ、ほこりなど吸入抗原に対しアレルギーを獲得します。

 赤ちゃんの腸管は、生まれてすぐ精密に機能するかといえば、そうではありません。生まれてから身体がどんどん成長するように腸管も月齢と共に成長します。そして完成するのは1才から1歳半、だいたい離乳食が完了するころと考えられています。
アレルギーのある赤ちゃんの腸管は、小さいころは粗いザルみたいなもので、なにもかにも吸収してしまいます。成長に伴い、ザルの目が細かくなってアレルギーに関与の部分を選り分けできるようになります。
過敏性が強く疑われる食品に関しては時期が来るまで食べないほうが良いでしょう。そうすることで後々のアレルギーの獲得を低く抑えられるとの意見があります。
 気管支喘息などの発症率も低くなるといわれています。しかし、気をつけないといけないのは、早期より必要以上の食物除去を行うと発育不良の原因となりますので除去は自分勝手にではなく必ず医師の指導のもとで必要最小限がよいでしょう。
  
 お母さん一人で悩まずにお気軽にご相談ください。一緒にがんばりましょう!  


Posted by マナ&ベビー at 15:32Comments(0)